岡田二区中組の保存活動について

囃子

岡田地区在住の小学3年生以上、一般の方(※未成年者=非正規保存会員)を対象として年間を通じて後継者育成活動(稽古)を行っています。

古来から中組に伝わる囃子を構成する楽譜の読み解き方と音を学び、その上で笛、締太鼓、大太鼓、鼓、大鼓などの技能継承を進め、また、中組の伝統芸能文化保護の観点のみならず地域文化保護の目的やその重要性について、様々な年齢構成の保存会員や地域の方々との関わりを通じて学び、将来1人でも多くの後継者が育ち、そして活躍し、次世代へ継承されて行くことを目指しています。

木偶・からくり人形

木偶やからくり人形は現在保存会会員の手によりその所作、操作方法が伝え守られています。

また、人形芸能には、それぞれの人形とその演目のためだけに存在する囃子が用いられるため、山車囃子や氏神様への奉納囃子、神楽囃子を行う囃子方とは別に専属の囃子方(保存会会員)が、拍子木、笛、鼓、大鼓、三味線、唄を人形の動きに合わせて演奏し、これを伝え守っています。

しかし、保存会会員の高齢化が進み次世代への継承活動が急務となっています。

 

山車の保全

山車の建造は文化十一年。

 

200年という長い年月は山車の躯体をはじめ彫刻、彩色画の経年劣化が進み大規模な修復を必要としていました。

 

 令和元年、令和3年、令和4年の三か年をかけて、文化庁文化芸術振興費補助金(地域文化財活用推進事業)の補助と、岡田二区区民の皆様、修復事業に賛同いただきました方々からのご援助を受けて雨車の修復を進めています。